顔の脂肪吸引とは?頬・顎下・ジョールの違いとダウンタイムを美容外科医が解説

「ダイエットをしても顔だけ痩せない」
「二重顎やフェイスラインのもたつきが気になる」
「写真を撮ったときに顔が大きく見える」

このようなお悩みを持つ方は少なくありません。

顔が大きく見える原因には、骨格や筋肉、皮膚のたるみなどさまざまなものがありますが、頬や顎下などについた脂肪が原因となっている場合には、顔の脂肪吸引が選択肢のひとつになります。

今回は、顔の脂肪吸引について、頬・顎下・ジョールそれぞれの違いや、どのような方に向いているのか、ダウンタイムについて美容外科医がわかりやすく解説します。

顔の脂肪吸引とは?

顔の脂肪吸引とは、頬や顎下などに蓄積した脂肪を、細い吸引管(カニューレ)を使って除去する治療です。

体重を落とすダイエットとは異なり、気になる部分の脂肪に直接アプローチできることが特徴です。

顔の脂肪は数mm〜数cm程度のわずかな差でも、フェイスラインの見え方に影響することがあります。

一方で、顔の脂肪吸引は「脂肪をたくさん取れば取るほど小顔になる」という治療ではありません。

脂肪には、顔を若々しく見せたり、頬の丸みを保ったりする役割もあります。そのため、必要な脂肪を残しながら、フェイスラインを崩している脂肪を適切に減らすことが重要です。

顔の脂肪吸引はどこから取る?

代表的な部位として、主に以下があります。

1.頬

頬の脂肪が多いと、顔全体が丸く見えたり、正面から見たときに横幅が広く見えたりすることがあります。

頬の脂肪吸引では、主にフェイスライン周辺の余分な皮下脂肪を減らし、すっきりとした輪郭を目指します。

ただし、頬の脂肪は取りすぎると頬がこけて見えたり、老けた印象につながったりする可能性があります。

そのため、顔全体のバランスを見ながら吸引範囲を決めることが大切です。

2.顎下

「二重顎が気になる」という方で、原因が皮下脂肪の場合に適しているのが顎下の脂肪吸引です。

顎下の脂肪が減ることで、

・横顔のラインがすっきりする
・顎と首の境界がわかりやすくなる
・フェイスラインがシャープに見える

といった変化が期待できます。

一方、二重顎の原因が皮膚のたるみや骨格の場合、脂肪吸引だけでは十分な変化が得られないこともあります。

3.ジョール

ジョールとは、口角の横からフェイスラインにかけて存在する脂肪のことです。

この部分の脂肪が目立つと、口元がもたついて見えたり、フェイスラインが四角く見えたりすることがあります。

「体重はそれほど増えていないのに、口横だけ重たく見える」という方では、ジョール脂肪が原因となっている場合があります。

適切に脂肪を減らすことで、口元からフェイスラインにかけてのラインがすっきり見えることがあります。

頬・顎下・ジョールは一緒に脂肪吸引した方がいい?

これは患者さんの脂肪のつき方によって異なります。

例えば、顎下だけに脂肪が多い場合には、顎下のみの脂肪吸引で十分なこともあります。

一方で、頬・ジョール・顎下にそれぞれ脂肪がついている場合、1か所だけを治療すると、他の部分との境界が気になることがあります。

そのため当院では、単純に「どこが気になりますか?」だけで治療部位を決めるのではなく、正面・斜め・横から顔全体を確認し、どこの脂肪を減らすとバランスが整うのかを考えることを大切にしています。

顔の脂肪吸引が向いている人

顔の脂肪吸引は、特に以下のような方が検討しやすい治療です。

・ダイエットをしても頬や顎下の脂肪が残る
・二重顎が気になる
・フェイスラインをすっきりさせたい
・口横のもたつきが気になる
・顔の丸みを減らしたい
・脂肪溶解注射よりも一度でしっかり脂肪を減らしたい

ただし、小顔になりたい方すべてに脂肪吸引が適しているわけではありません。

エラの筋肉が発達している場合はボトックス、皮膚のたるみが強い場合はHIFUや糸リフトなど、別の治療の方が適している場合もあります。

顔の脂肪吸引と脂肪溶解注射の違いは?

「脂肪吸引と脂肪溶解注射はどちらがいいですか?」という質問もよくあります。

脂肪溶解注射は、注射によって脂肪細胞へアプローチする治療です。

大きな手術を避けたい方や、ダウンタイムをできるだけ抑えたい方には選択肢になります。

一方、脂肪吸引は物理的に脂肪を吸引するため、一定量の脂肪を減らしたい場合には向いています。

どちらが適しているかは、

・脂肪の量
・希望する変化
・ダウンタイムをどこまで許容できるか
・治療回数
・皮膚のたるみ

などを踏まえて判断します。

顔の脂肪吸引のダウンタイムは?

顔の脂肪吸引後には、

・腫れ
・むくみ
・内出血
・痛み
・つっぱり感
・一時的なしびれや感覚の違和感

などが生じることがあります。

特に手術直後はむくみや腫れがあるため、「手術前より顔が大きくなったように見える」と感じることがあります。

大きな腫れや内出血は徐々に改善しますが、細かなむくみや硬さなどが落ち着くまでには時間がかかります。

脂肪吸引は手術直後が完成ではなく、時間をかけてフェイスラインが整っていく治療と考えておくことが大切です。

経過には個人差がありますので、大切なイベントがある場合には、余裕を持って治療時期を相談することをおすすめします。

顔の脂肪吸引をすると皮膚がたるむ?

脂肪吸引を検討されている方から非常に多い質問です。

脂肪を減らした後、皮膚がどの程度引き締まるかは、

・年齢
・皮膚の弾力
・脂肪の量
・吸引する脂肪量
・もともとのたるみの程度

などによって異なります。

もともと皮膚のたるみが強い方では、脂肪だけを減らすことで皮膚の余りが目立つ可能性があります。

このような場合には、脂肪吸引だけでなく、糸リフトやHIFUなどを組み合わせた方が適しているケースもあります。

重要なのは、脂肪吸引をするかどうかだけではなく、「脂肪・皮膚・筋肉・骨格のどこが原因でフェイスラインが崩れているのか」を診断することです。

顔の脂肪吸引で大切なのは「取る場所」と「残す場所」

顔の脂肪吸引では、脂肪をたくさん取ることだけを目標にするべきではありません。

特に頬周辺には、将来的な加齢変化を考えると残しておいた方がよい脂肪もあります。

吸引しすぎると、

・頬がこけて見える
・顔が疲れて見える
・左右差が目立つ
・皮膚のたるみが強調される

といった問題につながる可能性があります。

そのため当院では、単純な脂肪量だけではなく、顔全体の立体感やフェイスラインを確認しながら治療を検討します。

糸リフトとの組み合わせも選択肢

脂肪が多く、さらに皮膚のたるみもある場合には、脂肪吸引と糸リフトを組み合わせる方法もあります。

脂肪吸引でフェイスラインを重くしている脂肪を減らし、糸リフトで皮膚や皮下組織を適切な方向へ整えることで、単独治療とは違った変化が期待できるケースがあります。

ただし、すべての患者さんに併用治療が必要なわけではありません。

年齢や皮膚の状態、脂肪量、希望する仕上がりを確認したうえで判断します。

まとめ

顔が大きく見える原因は、人によって異なります。

脂肪が原因であれば顔の脂肪吸引が有効な選択肢となることがありますが、エラの筋肉や骨格、皮膚のたるみが原因の場合には、別の治療が適していることもあります。

また、顔の脂肪吸引では「どれだけ脂肪を取るか」以上に、どこの脂肪を取り、どこの脂肪を残すのかが重要です。

かなわクリニックでは、頬・顎下・ジョールなどの脂肪のつき方だけでなく、皮膚のたるみや顔全体のバランスを診察したうえで、患者さん一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。

敦賀市・福井県周辺で顔の脂肪吸引や二重顎、フェイスラインについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

※治療には腫れ、内出血、疼痛、むくみ、左右差、凹凸、感染、血腫、知覚の変化などのリスク・副作用があります。治療内容や適応については診察時に詳しくご説明します。

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